Celebration／KOOL & THE GANG（クール&ザ・ギャング）

KOOL & THE GANG（クール&ザ・ギャング）は、1964年にニュージャージー州でロバート・“クール”・ベルとロナルド・ベルの兄弟を中心に結成されたファンク・バンドです。結成当初はリード・ボーカルを置かず、インストゥルメンタル主体のファンクを展開していましたが、1970年代前半に「ファンキー・スタッフ」「ジャングル・ブギー」「ハリウッド・スインギン」といったヒットを連発し、ファンク黄金期を築きました。さらに映画『Saturday Night Fever（サタデー・ナイト・フィーバー）』に「オープン・セサミ」が収録されるなど、時代を象徴するバンドのひとつとなりました。

1979年にボーカリストのジェームス・“JT”・テイラーが加入すると、サウンドはディスコやポップ寄りへと進化し、「レディーズ・ナイト」「トゥー・ホット」といったヒット曲が誕生しました。特に1980年の「セレブレーション」は全米1位を獲得し、祝祭の定番曲として世界中で愛され続けています。その後も「ゲット・ダウン・オン・イット」「ジョアンナ」「フレッシュ」「チェリッシュ」といった名曲を世に送り出し、ソウル、ディスコ、バラードの要素を自在に取り入れる柔軟な音楽性で幅広いファン層を獲得しました。

彼らの魅力は、骨太なファンク・グルーヴに加え、時代の流れを的確に取り込みながらも一貫してポジティブなエネルギーを届ける点にあります。トップ10入りシングルを12曲も記録し、2024年には『ロックの殿堂』入りを果たすなど、その功績は不動のものです。代表曲としては「ファンキー・スタッフ」「ジャングル・ブギー」「レディーズ・ナイト」「セレブレーション」「ジョアンナ」「チェリッシュ」などが挙げられ、いずれもダンスフロアやラジオで長く親しまれてきました。KOOL & THE GANGは、時代を超えて人々を笑顔にし続けるエンターテインメント性と普遍的な魅力を持つバンドです。